【Windows10環境の構築ガイド】システム設定編 II
2017-May-09~12 作成
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【Windows10基本環境インストール編】
まずドライバーを入れたり更新したりするにあたって、メーカー製PCと自作PC(一部ショップ製含む)で
変わってきます。
ここでは自作PCについてとなります。メーカー製PCについては、メーカーのWEBサイト等で探してみて下さい。
【準備】
事前に準備が必要です。
・メインボード(マザーボード)のメーカーと型番
・グラフィックボードのメーカーと型番(nVIDIA/AMD と どのGPUか)
・nVIDIA GeForce
・AMD Radeon
調べたものからマニュアルやメーカーWEBサイトでLANやAudioのチップなど調べます。
主なマザーメーカー(マニュアルが優れている順)
・ASUS(かなり詳細)
・ASRock(かなり詳細。元はASUS子会社だった)
ASRockのマニュアルはWEBサイトのマニュアルからダウンロードするのが良い。(完全版の日本語マニュアルがある)
・GIGABYTE(詳細)
・MSI(手抜きすぎ)
サンプル)
LANについては、KILLER か INTEL かが主流ですかね
・KILLER
・INTEL
・Realtek
(RTL8111H(S)/RTL8118/RTL8119iの場合も同様みたいです)
チップ毎はココ
オンボード・オーディオでは REALTEK が多いかと思います・
・REALTEK
いくつかリンクを挙げていますが、無かったものは、「メーカ 型番」でググれば見つかるかと思います。
BIOS設定
BIOSの設定で使わないデバイスや機能を Disabled(無効)にしておく事で
不要なドライバを入れなくて済みます。
ディスク&メモリの容量節約、CPU負荷減にも繋がり、Windowsの安定動作に繋がる事が多いです。
サンプル)
この機能をDisableする事で「Intel ME」のインストールが不要になります。
【ドライバーのインストール】
ドライバーの更新についてですが、常に最新のもを入れないといけない訳ではありません。
大事な事は、「何が変更されたのか?」です。(リリースノート:更新履歴)
そして変更内容が自身にとって必要なのか?ですね。
それからもうひとつ大事なこと「ほとんどが海外メーカーの外国人が作っている」という事。
日本人の感覚とは全然違います。
「どうよ!新しい機能満載だぜ?w」(互換問題、新規バグ満載の可能性)
「あらバグあった?治ったら新しいのアップしておくよ」(時間の感覚はイタリア程度で居る事)いつになるやらw
そういった事から、
・出てすぐは手を出さない事。(品質よりアピールが優先されている)
・1つ前のもの(現在正常に動作してるもの))をしっかり残しておく事。(ダメなら元に戻す)
【重要事項】
ドライバーを更新した場合は、そのあとで必ずWindowsを再起動して下さい。
インストール中に再起動があっても、それは大半が古いバージョンのファイルを除去する為です。
(使用中ファイルは削除不能ですから)
「デバイス マネージャ」の起動方法
・スタートメニュー(下図左下隅の赤枠)を 右クリックします。
(この操作でシステム管理ツール類を簡単に起動出来るので覚えておきましょう)
・POPしたメニューから「デバイス マネージャ」をクリックします。
「デバイス マネージャ」が起動しました。
【ネットワーク・ドライバ】
KILLERを例に見てみましょう(最近更新があったのでw)
・まず現行バージョンの確認。
「デバイス マネージャ」のネットワーク アダプタ内の該当デバイスをダブルクリックでPOPします。
・WEBサイトのリリース・バージョン
・何が更新されたのか調べる。
・ドライバー部分が新しくなってます。
・「既知の問題」および「解決した問題」
クラッシュに関する修正が色々なされた様です。
更新しておく価値がありそうなのと、リリースに関してググっても特に問題は無さそうなので
更新しておきましょう。(ここでやっと更新判断が成立)
ドライバの「詳細設定」タブで WAKE UP に関するものを無効(Disabled)にしておくと良いかも知れません。
(必須ではありません。WAKE UP パケットを拾い食いして勝手にPCが起動する可能性を潰すものです)
PCの電源切っても、これが有効な為にマザーボード上は弱い通電状態になります。(チップに電源供給いくからね)
【グラフィック・ドライバ】
次にグラフィックドライバです。
GeForceしか使っていないのでAMDは分かりません。(笑)
【重要】
nVIDIAドライバが「標準」と「DCH」の2種になりましたね。
現段階では必ず「標準(Standard)のGame Ready(GRD)」を使いましょう。
DCHは何?:基本的にはWindowsUpdateで勝手に入ったドライバがほぼDCH版です。
nVIDIAコントロールパネルが使え無くなったりします。(Microsoft Storeで別途ダウンロードになります)
DCH版のMS Store版コントロールパネルはバグが多い等使い勝手が悪い様です。
nVIDIAがドライバ(WHQL)をリリースして1週間ほどでWindowsUpdateが、そのVerの
DCH版を勝手にインストール始めるので、レジストリ変更等でドライバの自動インストールを殺しておきましょう。
(REGサンプル)
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate]
"ExcludeWUDriversInQualityUpdate"=dword:00000001
【ああっ!!やっちまったの方に】
基本的にはセーフティモードでドライバ削除してから正しいドライバをインストールとなります。
DDU(Display Driver Uninstaller)と云うToolが便利でしょう。
インストール方法や使い方はぐぐってね。
GeForce に於いて注意事項です。
・シェーダー・キャッシュ は絶対的に必要な理由が無ければ、「オフ」にしておく。
キャッシュに惑わされてはダメです。
それが「どこに保存されるのか?」です。
C:¥Windows¥TEMP¥ などに置かれます。
(うはー!意味ないですね~っ)
HDDにWindowsをインストールしているなら、致命的に遅くなります。
SSDにWindowsをインストールしているなら、残りの書込み可能回数が減っていきます。
シェーダー・キャッシュを使う場合は、RAM-DISKなど主メモリ同等のものを用意しましょう。
それならば、使う価値が、すごく有ります。
私がnVIDIAのエンジニアだったら、グラボにSO-DIMMスロットでも用意しておいて、そこにSORAMが
差してあれば、シェーダキャッシュとして利用可能ってするけどねw
(この案パクっていいよw ~by Legacy Kansai. とでも入れといてw)
・エクスペリエンス。今は特には要らないですよ。(Windows10のGAME機能で賄えてるはず)
先に書いた通り、「出たてのものは様子見してから入れましょう」が無視され易くなります。
インストール時にチェック外せば良いです。
(以前に入れているなら、「クリーン インストール」にチェックを入れて下さい。
【オーディオ・ドライバ】
次にオーディオドライバです。
今回はオンボードチップで多く採用されるREALTEKです。
対象がWindows10なので HD Audio についてのみとします。(AC97は無視)
インストールは単純にインストーラを起動すれば入るので、その後の設定のみ書いておきます。
REALTEKのチップ 1150等であれば再生可能な設定幅も広がるので、出来るだけ高音質
に設定しておきたいですね。
そこでWindows標準の設定から行います。
(REALTEKの設定ツールだと専用になるのでWIndowsとしての話を優先)
まずWindows10のタスクバー右端のスピーカーアイコンを右クリックします。
POPしたメニューの再生デバイス(録音デバイスでも構いません)をクリックします。
「再生」タブの「スピーカー」を選択して「プロパティ」ボタンをクリックします。
「詳細」タブをクリックして高音質(プルダウンの下側)から選択して
隣の「テスト」ボタンで音が出るかチェックします。
音が出れば「OK」ボタンをクリックします。
「録音」タブをクリックして、空白部分を右クリックして、
プルダウンメニューから「無効なデバイスの表示」を選択しチェックが入った状態にします。
そうすれば、「ステレオミキサー」が薄い影状態で表示するのでクリックして選択し、
右クリックでプルダウンメニューの「有効」をクリックします。
くっきり表示状態となった「ステレオミキサー」を右クリックしてプロパティをクリックします。
「詳細」タブをクリックして高音質(プルダウンの下側)から選択して
隣の「テスト」ボタンで音が出るかチェックします。
音が出れば「OK」ボタンをクリックします。
他に使用するデバイスがあれば、同様に高音質設定して行けば良いです。
全て設定が終われば、OKボタンでPOPしてるダイアログ画面を閉じて行きます。
これで多少は再生音が繊細・鮮明な感じになるかと思います。
主なデバイスドライバのインストールと設定に関しては、こんな感じですね。
要はちゃんと見極めて実施しましょう。って事です。
DirectXを使う場合は、最低限ここまで設定してからにしましょう。
グラフィック、サウンド、ネットワークが完全でないと、DirectXのインストールで
失敗したり欠損が出るかも知れません。
DirectXのインストールについては、以前ブログに書いてあるので、そちらを見て下さい。
【エンコーダーのインストール】
絶対必要なものではありません。
必要に応じてインストールすれば良いです。
ffmpegかLAV Filtersが有名でしょう。
今回は動作軽めの LAV Filters です。
・ネットに繋がっている状態で、最新版を入れるだけです。
・動画ファイルの再生には 「MPC-BE」 が一番手軽ではないかと思います。
(内部エンコーダを持つし殆どの形式が再生出来ます)
・動画/音声ファイル形式を変更するには、フリーソフトの「XMedia Recode」が一番でしょう。
(簡単な編集も出来ます)ダウンロードファイルは、XMedia Recode Portable (64 bit)でOK。
・デスクトップ・キャプチャーには 「Open Broadcaster Software(OBS)デスクトップキャプチャー」 が良いと思います。
以下は MS EDGE で再生出来ないメディアとか出た場合用
AppStore で拡張機能をインストールすれば良いかも知れません。
デバイス製造元からのHEVC ビデオ拡張機能
HEIF 画像拡張機能
MPEG-2 ビデオ拡張機能
Web メディア拡張機能
Webp 画像拡張機能
(VP9 ビデオ拡張機能)LAV Filtersあれば不要かも
【動作環境用ランタイムのインストール】
最新のVCランタイム再頒布可能パッケージ
.NET Framework 「3.5」と「4.0」 用
.NET Framework 4.8用(4.0以降はこれだけでいいかも)通常Windows10でインストール済
Visual Studio 2019 Community(無償版)
Visual Basic 6.0 ランタイム再頒布可能パッケージ
【その他】
不要なサービスを停止する事で、それに関係するプログラムの常駐(常駐プロセス)を行わない様にします。
例えば、PC同士をWindowsネットワーク機能を用いて接続しない(ファイル共有を行わない)ならば
ComputerBrowser(コンピュータ ブラウザ)の常駐を無効化します。
このプロセスが立ち上がらない分、メモリも負荷もちょっこっと得する訳です。
・スタートメニューを右クリックしてPOPしたメニューから「コンピュータの管理」をクリックします。
・サービスをクリックします。
・コンピュータ ブラウザをダブルクリックします。
無効に設定して「OK」ボタンをクリックします。
この時、使用中であれば、OKを押しても時間が掛かったりしますが、全てを設定してから
Windowsを再起動する事で反映されます。
また、停止/無効化する事で他に影響が無いか見るには「依存関係」をクリックすれば見れます。
・不要なリモート接続関係は無効化しましょう。(赤枠部分のみが対象)
但し(RPC)の部分は、プロトコルサービスなので手は加えません。
・全くのPC単独でしか使わないならば、大元ごと止めてしまいましょう。(Service本体)
設定は「手動」までに留めておきます。(無効にするとRuntimeBroker.exeが落ちたりするので注意)
・プリンタを使わないなら、プリントスプーラも止めます。
一太郎などワープロアプリを使う場合、これが止まっているとインストール出来なかったり
実行出来なかったりする事があります。(サービスチェック)
その時は「自動」に戻すか、或いはその都度「開始」とすれば良いでしょう。
イベントログ(過去ログ)の停止/削除
Wiindows7とほぼ同じなのでコチラを参考にして下さい。