【Windows 7(Vista) FireFox 解体新書】
はじめに、文中の文字列でクリック可能な部分は、関連するFireFoxのQ&Aに
ジャンプ出来ます。(リンク)
画像は、クリックすると拡大表示します。
【Windows 7(Vista) まめ知識】
Windows7(vista)では、プログラムの設定情報などのファイルを置く場所が
いくつかのルール上に基づいて格納されます。
しかしながら、そのフォルダは隠し属性やシステム属性を持ったフォルダや
ファイルなので、エクスプローラでは通常見れません。
(設定変更で表示させる事は可能ですが、別途システムメンテナンス専用の
ファイラーを導入した方が便利です。)
《一般的な格納場所》
設定ファイル:C:\Users(まめ5では「ユーザー」で表示)\(ログイン
ユーザ名)\AppData\Roaming\(各フォルダ)内に、個々のフォルダを確保
してその中に置きます。
テンポラリファイル:C:\Users(まめ5では「ユーザー」で表示)\(ログ
インユーザ名)\AppData\Local\(各フォルダ)内に、個々のフォルダを確保して
その中に置きます。
例えば、メールプログラムであれば、メールファイルファイルは「Local」フォ
ルダのメーラフォルダに、設定は「Roaming」フォルダのメーラフォルダに置かれます。
ブラウザであればキャッシュは「Local」、設定は「Roaming」と言った具合です。
更に、セキュリティソフトでの仮想実行であれば、C:\ProgramDataフォルダ内に
置かれます。
例えば、カスペルスキーであれば、C:\ProgramData\Kaspersky Lab\Sandboxフォ
ルダ内と言った具合です。
この様に隠しファイルを扱う事が多いので、本HPでは前もって「ファイラー編(ASR)」を一読下さい。
ここまでが「まめ知識」となります。
【FireFoxのデータ引き継ぎに関する情報】
まず実際の手順に移る前に、基本的な考え方の説明。つまり前置きです。
最初に注意すべき事は、ブラウザを使い続ける事でそれに関する設定ファイルが
肥大化し続けると云う事です。
設定ファイルのサイズが大きくなる事で、ブラウザの動作が重くなります。
つまり、快適性を維持するには、
「何かのタイミングで一旦リセットする事も大切」
と云う事です。
しかしながら、パスワード記憶などではそうも行きません。
これについては引き継ぎ続けるほかありません。
リセットするものとしては、cookieやブックマークのアイコン(favicon.ico
<ファビコン>と呼びます)
が挙げられます。
リセットのタイミングとしては、やはりVerUP時でしょう。
一旦フォルダごと別の場所にコピーしておき、元の場所はパスワードに関する
ファイルだけ残して消しておいてからVerUPするのが良いでしょう。
FireFoxでは、自動VerUP出来ますが、上記の様にリセットを兼ねる場合は、
新規インストール(アンインストールは要りません。上書きされます)するのが良いでしょう。
既に存在するファイルは、そのまま残してくれます。
その状態で初回起動した場合、必要に応じて自動変換もしてくれます。
ん~長かったですね~。ここまでが前置きです。
【FireFoxのデータ格納場所について】
C:\Users(まめ5では「ユーザー」で表示)\(ログイン
ユーザ名)\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\(デフォルトフォルダ名)
C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\profiles.ini で使用するデフォルトフォルダ名を
指定しています(自動生成ファイル)
この仕組みを利用して異なるデフォルトフォルダを切り替えるなんて事も可能ではあります。
さて、いっぱいファイルがありますねー。
では大雑把なファイル構成について簡潔に。
プロファイルに格納されている情報
ブックマークと表示したページの履歴: places.sqlite ファイル
すべてのブックマークと表示したページのリストが含まれています。
パスワード: あなたのパスワードは、key3.db と signons.sqlite ファイルに格納されています。
サイト別の設定: permissions.sqlite ファイル
サイトごとの許可設定の多くが格納されています。
例えば、ポップアップの表示が許可されたサイトのリストが格納されています。
検索エンジン: search.sqlite ファイルと searchplugins フォルダ
Firefox の 検索バーの使い方 で利用可能な検索エンジンが格納されています。
個人用辞書: persdict.dat ファイル
Firefox のスペルチェック辞書に追加した単語が格納されています。
自動補完履歴: formhistory.sqlite ファイル
Firefox の検索バーや Web ページ中のフォームに入力した情報が記憶されています。
Cookie: Cookie は、あなたの訪れた Web サイトによってコンピュータに格納される小さな情報です。
情報の中身は大抵、サイトの設定やログイン状態などです。
すべての Cookie は cookies.sqlite ファイルに格納されます。
セキュリティ証明書の設定: cert8.db ファイル
すべてのセキュリティ証明書の設定と Firefox にインポートされた SSL 証明書が
格納されています。
ダウンロード設定: mimeTypes.rdf ファイル
ファイルの種類ごとの Firefox で開いた時に行う操作の設定が格納されています。
例えば、PDF ファイルのリンクをクリックしたら Adobe Reader で開く設定です。
ユーザスタイル: ご自身で作成した場合、\chrome\userChrome.css ファイルと \chrome\userContent.css
ファイル。Firefox の外観または特定の Web サイトや HTML 要素の外観を変更する
ユーザ定義の CSS スタイル情報が格納されます。
でも、大半VerUPする時に消してOKなんですよ。
【FireFoxでデータ引き継ぎの為のファイル】
重要なファイルの数は知れてます。
重要なデータとその関連ファイル
---------------------------------
(これだけは重要なので引き継ぎするしかっ)
でもパスワード記憶しないなら要らないヨw
<重要な物は、以下の3つのファイルです>
パスワード
・key3.db
・signons.sqlite
セキュリティ証明書の設定
・cert8.db
---------------------------------
(クッキーに頼りっぱなしな方のみ以下も…)まー要らないんだけどね
Cookie
・cookies.sqlite
ブックマークと閲覧履歴(マジ要らないけどね)
・bookmarkbackupsフォルダ (中身は最新の1ファイルだけ残せばOK)
・places.sqlite (閲覧履歴)
---------------------------------
ここまでの知識があれば、もう作業しても大丈夫でしょう。
いよいよ作業開始です。
【FireFoxでデータ引き継ぎの作業手順】
始める前に、最新のインストールファイルをダウンロードしておきます
まず、「まめ5」のファイル属性の色分けは以下の様にしています。
ブックマークをファイルとして待避するには、以下の手順で行います
フォルダごとどこかにバックアップコピーしておいて、実際に使用するフォルダ
から、必要最低限だけ残して削除しておきます。
キャッシュデータ用の「C:\Users\(ログインユーザ名)\AppData\Local\Mozilla」は、
「Mozillaフォルダ」ごと削除して構いません。
こうして、綺麗にした状態でインストールを行います。
先にダウンロードしておいた、最新のインストールファイルを起動して
インストールを行います。
【FireFoxの設定手順】
2015-08-06時点の最新版 39.0.3 を元に設定を図解しておきます。
(見ながら真似て行けばいいと思います)
FireFoxを手動更新するには
①メニュー呼び出しのアイコンをクリックします。
②ハテナマーク(ヘルプメニュー)のアイコンをクリックします。
③「Firefoxについて」をクリックすると現在のバージョンを表示し
必要に応じて更新が始まります。
デベロッパー版では、Firefoxを起動した際に自動的に更新チェック
とダウンロードまで行われているので近い内に反映されるかも知れません。
(Ver41以降)
④最新バージョンのメッセージか、更新ダウンロード状況が表示します。
更新ダウンロードが完了すれば、FireFoxを再起動する様にブラウザの
再起動ボタンが表示します。
それでは詳細設定に移りましょう。
最初に「オプション」設定
このままで良いかとw
クッキーの無効化/有効化
・通常クッキーは無効のままにしておく。
・必要な都度チェックを入れて有効にする。
これはセキュリティの常識なので普段はクッキーを使わないようにしましょう。
(インテルなど一部のサイトはクッキー依存な作りで有効でないと正常に動作しません)
まーこんなデザイン(クッキー依存)は(セキュリティ上)ダメダメなんですけどねw
統計取ったり、裏でごちゃごちゃやるようなサイトがこういう作りになる。
いちいち設定が面倒ですが、面倒なら見に行かなくなってやがて見なくても無くてもいい
サイトになりますw
マスターパスワードを設定しておくと便利かも知れません。
以降適当にw
アドオンの設定について
昔の古いバージョンではオプションからJavaScriptの有効/無効が設定出来ましたが
現在の使用ではURL窓からコマンド入力してfail/thru設定しなければなりません。
そこで許可したサイトだけ有効にするアドオンが便利です。
・「NoScript Security Suite」です。
むか~し宣伝行為で世界規模で思いっきり叩かれたので二度とやらないでしょうw
アドビのプラグインは、非常に危険ですので必要に迫られない限り「無効」にしておきましょう。
また使い終わったらすぐに「無効」に戻しましょうw
最初は面倒ですが、その内Flash頼りなサイトは見なくても良いようになりますw
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